飯村隆彦写真展:FROZEN FRAMES from the 1960s
AI(LOVE) (1962), あんま+バラ色ダンス-土方巽暗黒舞踏(1963/1965)より実験映画と舞踏の原点としてフィルムの「化石」となったフローズン・フレームに光を当てる。
10/27(土曜日)には特別パフォーマンス「Screen Play」(1963)
ならびに特別プレミア上映
「Early Film Poems – in the 1960s/2012」(45分)
70年代以来、未発表の主に60年代に8ミリで制作された作品集のDVD化。再編集したもの、音楽を入れたものを含む。
出演:飯村隆彦 他
まだアートとして生まれていなかった「パフォーマンス」の先駆けとなったイベントの50年ぶりの再演。
「飯村隆彦の《SWEET 16》の試みに触れておきたい。そこで彼は『スクリーンプレイ』に『ダンスと映画の複合空間、イベントにおける映画の利用』を試みた。
そのことを、彼自身、日本におけるエンバイラメンタルな映像実験の先駆と位置づけている。」(正木基「草月シネマテークの時代〜実験映画と実験映像について」1998)
有料1500円(トークショー料金も含む)
:10月27日(土)5時〜
トークショー
※ 飯村隆彦xジュリアン・ロス(日本の実験映画研究者、英リーズ大学研究員)
「国際的に見た飯村隆彦の60年代の実験映画」
有料900円
:10月27日(土)7時〜
Place-Mでの展示と同時で2FのM2にて飯村隆彦実験映画上映
上映作品
AI(LOVE) (1962)
あんま-土方巽暗黒舞踏(1963)
新作:1SECOND IN NEW YORK(2011/12)
<AI(LOVE)>(1962)
「飯村のLoveは美しさとオリジナリティと、ありきたりのニセのシュール・レアリズムの 映像ではない映画詩において際立っている。もっとも近い比較はジャック・スミスの「燃え上がる生物」か、スタン・ブラッケイジの「Loving」であろ う。詩的で、肉体の感覚的な冒険であり・・・流れるようで、直載であり、美しい。」–ジョナス・メカス (「フィルム・カルチャー」, 1966, ニューヨーク)
展示は1970年に写真集のため制作した(但し大判を除く)
<あんま〜土方巽暗黒舞踏>(1963)
ブトーの創始者、土方巽の60年代初期の代表作で、歴史的な作品:「あんま」。映画は単にダンス記録である以上に、私の造語であるシネ・ダンス―フィルムによ るコレオグラフィ―として制作された。土方舞踏に参加して、舞台に上がってカメラ をもった「パフォーマンス」である。今回、フィルムのフレームを1枚の写真として作り/見ることは、流れる時間(映画)の中で喪失した1瞬の凍結したフレーム(Frozen Frame)を発見することであった。しかもそれは映画カメラによって始めて現出したものであった。(飯村隆彦)
<1 SECOND in NEWYORK>(2010〜)
私は映画における時間の探求から、最小限に見ることの可能な映画を例えば、「1秒間24コマ」(1975)などで、白と黒の狭間に実現した。そのアイデアを現実のニューヨークで、日々の時間の中で発見することにつとめたが、それはカメラで見ること/見ないことの狭間にあった。
時にその1瞬はカメラで見ないことによってもたらされることを、私は知った。このシリーズはネットでダウンロードしてみるために作られた:http://www.d-plexus.com/article.php/gallery_iimura_film_and_video(飯村隆彦)
Place-M個展情報ページ
http://www.placem.com/schedule/2012/20121022/121022.html
M2上映会情報ページ
http://m2.placem.com/schedule/2012/20121022/121022.php