飯村隆彦の画廊個展 in NY

2011年4月30日

いつもはアンソロジー・アーカイブスなど、映画館での個展が多い映像作家、飯村隆彦が、今回はニューヨークでは1990年代の「キッチン」以来の画廊での展示と上映を含む 個展を行います。
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3月19日から4月10日まで、ブルックリンのマイクロスコープ画廊
すでに50年近い実験映画とビデオアートのキャリアから、映画やビデオの作品から、シルクスクリーン(「あいうえおん六面相」)やプリントアウト(「間:石が動いた」)されたものから、そのコンセプトを原稿用紙にシリーズ化したもの(「400 Frames」)までさまざまな展開があり、そのDVDも上映されます。
なかでも、「あいうえおん六面相」は本人の顔をコンピュータによって変形し、「あいうえお」の母音を発声するものだが、シルクスクリ-ンでは、発声に代わって、アルファベットの大きな文字が組み合わされています。ニューヨーク国際短編映画祭をはじめ、多くの国際映画祭で受賞して、話題となった映画がそばで映ります。
「間:石が動いた」は自作のニューヨークのメトロポリタン美術館の委嘱映画「間:竜安寺石庭の時/空間」での京都の竜安寺石庭のアートフィルムを一筆画の手法で文字どうり「石が動く」コンピュータ・アニメ化したもの。但しハイ・テクではなく、息使いの感じられろロー・テク作品が見どころ。
またロンドンの繁華街にある聖マーチン美術大学のウィンドウ画廊で去年、多くの通行人に見せた「古事記」のカリグラフィはそのパフォーマンスのビデオ記録とともに、展示されます。
画廊は近年、映像画廊としてフィルムやビデオを専門に扱って注目されるブルックリンのマイクロスコープ画廊で、ジョナス・メカスやブラッドリー・エロスなど とともに、タカヒコ・イイムラを常連でフィーチャーしています。
初日にはフィルムによるパフォーマンス「サークル・アンド・スクエア」も行われ、、小さい画廊に沢山きて成功でした。
http://takaiimura.sblo.jp/?1300163213
MICROSCOPE Gallery
4 Charles Place Bushwick Brooklyn NY 11221
Thurs – Mon  1 – 6PMtel: 347.925.1433