ぼくの生を通して、中平卓馬は唯一無二の友であり、ライバルであった。
性格も体質もまるで異なってはいても、どこか確実に通底し合える一点があり、
その一点でお互いしたたかにつるみ合えたのだと思う。
(「記録 第29号」より 著者コメント)
街角の人影や建物、ひっそりと存在している路地裏。
どこか物寂しい風景が、デジャブのように見るものの
記憶をするどく呼び覚ます。
東京のスナップで構成された一冊。
あとがきに公式に発表された唯一の中平卓馬氏への追悼文収録。
協力:Akio Nagasawa Publishing,森山大道写真財団