完結した作品としてではなく、見る人が間に入って干渉し、自ら作品に参加するInteractive Artはメディア・アートの可能性を広げるもので、デジタルだから可能になった新たなジャンル、ビデオ、グラフィック、テキスト、音声がマルチメディアとして機能する。
エクスパンデッド・ブックの実験となった「映像実験のために」、あいうえおの発声と歪んだ顔のおかしな組み合わせ「あいうえおん六面相」、見る人と見られる人が入れ替わる「オブザーバー・オブザーブド」、デリダの哲学が映像と化した「見ること/聞くこと/話すこと」など。
飯村隆彦